NPO法人 日本詩歌句協会

日本詩歌句協会 (にほんしかくきょうかい)は、 詩歌の魅力を広く一般市民へ伝えるために 詩、短歌、俳句、随筆、評論 各ジャンルを結集し、 文芸講座やイベント等を通じて 新たな詩歌の潮流を提示し、 詩歌文芸の発展に寄与することを目的としています。

2016年04月

第10回中部大会は、平成28326日愛知県名古屋市「ウィルあいち」にて開催され、

詩、短歌、俳句の部門毎に各賞が発表・贈呈されました。

 

俳句部門

 

大賞 子の歌を母がつぎ足す寒夕焼          長谷川治恵

 

愛知県教育委員会賞 教科書に載りし母の記原爆忌   加藤響子

 

名古屋市教育委員会賞 雪折れの谺が奔る夜半かな   松本 茜

 

中日新聞社賞 北天に雲吹きたまる余寒かな      城 ちはる

 

CBC賞 菜の花や入江奥まで潮の照り         城 ちはる

 

秀逸賞
   寄席戻る大須仲見世去年今年          佐藤清勝

 

   枯草の中に水音生きており           鈴木愛子

 

   草朧火を落としたる登り窯           山中敬子

 

   冬薔薇命のピザに思い馳せ           河合 満

 

   八方へ走る楠の根神迎ふ            菊井稔子

 

   雪蹴って月下に舞へる恋の鶴          古藤みづ絵

 

   いのちけふしづかに明けて山桜         城 ちはる

 

   身の丈の暮らし坦々年詰まる          鈴木直明

 

   買ひ替へし自転車撫でて春隣          江川きよ

 

   歌がるた米寿の声のよく通る          上杉さち子

 

   どんどの火ときに竜とも飛天とも        諏訪部草童

 

   杣人の弁当大き冬の山             増田野遊

 

   子の継ぎし専業農家麦青む           青山常子

 

選者賞
 岡崎光魚特選 買ひ替へし自転車撫でて春隣     江川きよ

 

 加古宗也特選 鶴を生む三日の香具師の飴細工    岡田游子

 

 加藤耕子特選 産土の青さ増したる初御空      大澤勝美

 

 金森直治特選 山荘の絵筆くれなゐ冬ぬくし     上野隆二

 

 栗田やすし特選 雪折れの谺が奔る夜半かな     松本 茜

 

 辻 美智子特選 教科書に載りし母の記原爆忌    加藤響子

 

 豊長みのる特選 北天に雲吹きたまる余寒かな    城 ちはる

 

 服部鹿頭矢特選 雪蹴って月下に舞へる恋の鶴    古藤みづ絵

 

 馬場駿吉特選 どんどの火ときに竜とも飛天とも   諏訪部草童

 

 平田繭子特選 菜の花や入江奥まで潮の照り     城 ちはる

 

 村野秋果特選 海鳴りの「越」の断崖雪しまく    かつら 澪

 

 森下草城子特選 杣人の弁当大き冬の山       増田野遊

 


上記の各賞の他に入選、佳作が選ばれました。

詳細は『NPO法人日本詩歌句協会 第十回中部大会作品集』に示されています。

同作品集は11,000円にて販売中です。

 

お申込みお問合せ先

NPO法人日本詩歌句協会 事務局長 間中恵美子

115-0042 東京都北区志茂4-10-8

03-3901-5558

第10回中部大会は、平成28326日愛知県名古屋市「ウィルあいち」にて開催され、

詩、短歌、俳句の部門毎に各賞が発表・贈呈されました。

 

短歌部門

 

大賞 生きるとは祈ることです皇后の言に深くふかく首肯す           安達信子

 

愛知県教育委員会賞 かはらけに追儺の豆を炒る箸はかたち歪な父の手造り     今井順子

 

名古屋市教育委員会賞 春の夜の闇の中にも匂い立つ古武士のごとき白梅ひらく  杉浦千恵子

 

中日新聞社賞 年老いて現実(うつつ)と夢が混ざり合う汽水域にて浅く呼吸す       山口竜也

 

CBC賞 ひとり乗る夜のみなとの観覧車(そら)船室(キャビン)に身をゆだねつつ        水谷広海

 

中部日本歌人会賞

   あの時代を嵐のごとく生きぬいた地上の星はおだやかに老ゆ        黒宮美保子

 

   茜より深き碧へと変わりたる空を()くべし月のゴンドラ          丸山直子

 

   水切り籠に置き方違えば納まらぬ器のありてこの世もそうか        大河内朋子

 

選者賞

 安森敏隆選 「あのでかい魚は何かを咥えてるよ」夕雲見上げ小学生通る    石附安代

 

 倉地亮子選 月よりも星よりも遠き世に消えし子の名をそっと呟きてみる    鶴田れい子

 

 大塚寅彦選 魚たちが昔話を語り出すアクアリゥムの疑似海底に        国枝章司

 

 小塩卓哉選 病室に差す冬の日は点滴の光となりて刻々と落つ         松田容典

 

 青木陽子選 おもひきり笑ひし頃がなつかしい 少女の頃の麦藁帽子      梶口美都子

 

 鈴木竹志選 来る年のあると信じて予約せしカレンダー届く美女ほほえみて   小石直子

 

 岡本育与選 地下鉄の闇にうかぶ車窓(まど)の顔曖昧模糊が時にはよろしい      中島京子

 

 若尾幸子選 「呆けてません」と何ゆえ主張していしや(こぶし)しっかと握り締め覚む 牧村とみ子

 

上記の各賞の他に入選、奨励賞、佳作が選ばれました。

詳細は『NPO法人日本詩歌句協会 第十回中部大会作品集』に示されています。

同作品集は11,000円にて販売中です。

 

お申込みお問合せ先

NPO法人日本詩歌句協会 事務局長 間中恵美子

115-0042 東京都北区志茂4-10-8

03-3901-5558

第10回中部大会は、平成28326日愛知県名古屋市「ウィルあいち」にて開催され、

詩、短歌、俳句の部門毎に各賞が発表・贈呈されました。

 

詩部門

 

大賞 「老婦」鬼頭和美

 

愛知県教育委員会賞 「飛行機雲」田中英人

 

名古屋市教育委員会賞 「梅の実」桐木平十詩子

 

中日新聞社賞 「荒川河口」村野保男

 

CBC賞 「ぶらんこ」武西良和

 

選者賞

 柏木義雄特選 「幻を待つ」金指安行

 

 冨永覚梁特選 「寝物語の里」山田信子

 

 頼 佳二郎特選 「反転」橋口久美

 

 山﨑 啓特選 「孫娘に託す」浅井洋子

 

 田中真由美特選 「牛」山﨑ゆめ子

 

 菊田 守特選 「幻影のスクーグスロー」斎藤菜穂子

 

 

上記の各賞の他に優秀賞、奨励賞が選ばれました。

詳細は『NPO法人日本詩歌句協会 第十回中部大会作品集』に示されています。

同作品集は11,000円にて販売中です。

 

お申込みお問合せ先

NPO法人日本詩歌句協会 事務局長 間中恵美子

115-0042 東京都北区志茂4-10-8

03-3901-5558

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