NPO法人 日本詩歌句協会

日本詩歌句協会 (にほんしかくきょうかい)は、 詩歌の魅力を広く一般市民へ伝えるために 詩、短歌、俳句、随筆、評論 各ジャンルを結集し、 文芸講座やイベント等を通じて 新たな詩歌の潮流を提示し、 詩歌文芸の発展に寄与することを目的としています。

第10回中部大会は、平成28326日愛知県名古屋市「ウィルあいち」にて開催され、

詩、短歌、俳句の部門毎に各賞が発表・贈呈されました。

 

短歌部門

 

大賞 生きるとは祈ることです皇后の言に深くふかく首肯す           安達信子

 

愛知県教育委員会賞 かはらけに追儺の豆を炒る箸はかたち歪な父の手造り     今井順子

 

名古屋市教育委員会賞 春の夜の闇の中にも匂い立つ古武士のごとき白梅ひらく  杉浦千恵子

 

中日新聞社賞 年老いて現実(うつつ)と夢が混ざり合う汽水域にて浅く呼吸す       山口竜也

 

CBC賞 ひとり乗る夜のみなとの観覧車(そら)船室(キャビン)に身をゆだねつつ        水谷広海

 

中部日本歌人会賞

   あの時代を嵐のごとく生きぬいた地上の星はおだやかに老ゆ        黒宮美保子

 

   茜より深き碧へと変わりたる空を()くべし月のゴンドラ          丸山直子

 

   水切り籠に置き方違えば納まらぬ器のありてこの世もそうか        大河内朋子

 

選者賞

 安森敏隆選 「あのでかい魚は何かを咥えてるよ」夕雲見上げ小学生通る    石附安代

 

 倉地亮子選 月よりも星よりも遠き世に消えし子の名をそっと呟きてみる    鶴田れい子

 

 大塚寅彦選 魚たちが昔話を語り出すアクアリゥムの疑似海底に        国枝章司

 

 小塩卓哉選 病室に差す冬の日は点滴の光となりて刻々と落つ         松田容典

 

 青木陽子選 おもひきり笑ひし頃がなつかしい 少女の頃の麦藁帽子      梶口美都子

 

 鈴木竹志選 来る年のあると信じて予約せしカレンダー届く美女ほほえみて   小石直子

 

 岡本育与選 地下鉄の闇にうかぶ車窓(まど)の顔曖昧模糊が時にはよろしい      中島京子

 

 若尾幸子選 「呆けてません」と何ゆえ主張していしや(こぶし)しっかと握り締め覚む 牧村とみ子

 

上記の各賞の他に入選、奨励賞、佳作が選ばれました。

詳細は『NPO法人日本詩歌句協会 第十回中部大会作品集』に示されています。

同作品集は11,000円にて販売中です。

 

お申込みお問合せ先

NPO法人日本詩歌句協会 事務局長 間中恵美子

115-0042 東京都北区志茂4-10-8

03-3901-5558

第10回中部大会は、平成28326日愛知県名古屋市「ウィルあいち」にて開催され、

詩、短歌、俳句の部門毎に各賞が発表・贈呈されました。

 

詩部門

 

大賞 「老婦」鬼頭和美

 

愛知県教育委員会賞 「飛行機雲」田中英人

 

名古屋市教育委員会賞 「梅の実」桐木平十詩子

 

中日新聞社賞 「荒川河口」村野保男

 

CBC賞 「ぶらんこ」武西良和

 

選者賞

 柏木義雄特選 「幻を待つ」金指安行

 

 冨永覚梁特選 「寝物語の里」山田信子

 

 頼 佳二郎特選 「反転」橋口久美

 

 山﨑 啓特選 「孫娘に託す」浅井洋子

 

 田中真由美特選 「牛」山﨑ゆめ子

 

 菊田 守特選 「幻影のスクーグスロー」斎藤菜穂子

 

 

上記の各賞の他に優秀賞、奨励賞が選ばれました。

詳細は『NPO法人日本詩歌句協会 第十回中部大会作品集』に示されています。

同作品集は11,000円にて販売中です。

 

お申込みお問合せ先

NPO法人日本詩歌句協会 事務局長 間中恵美子

115-0042 東京都北区志茂4-10-8

03-3901-5558

 当協会も早や十二年目に入った。

 過去の日本には例のない詩・短歌・俳句・随筆・評論を一堂に網羅した、いわゆるコラボレーションが特筆される。

 NPOの性格としては、ボランティア団体と企業の中間に位置する、社会的企業と言えるであろう。

 考えてみると、文芸のジャンルを超越して、美しい日本語に更に磨きをかけてゆこうとする心の集団である。

 協会員一人一人が自身の文学活動を純粋に表白しているのだが、そんな光沢を蔵した作家が巷に増えてゆくことを私は切望する。

 昨今、日本文学は総体的に詩性が乏しくなったと思う。単に言葉遊びや思い付きだけに打ち興じ、それに満足しているようでは駄目である。自由を履き違えているのではないだろうか。これでは日本文学が衰微の一途を辿るのは目に見えている。これではいけない、と立ち上がったのが当協会NPO法人日本詩歌句協会である。

 そこで、当協会の活動としては、一に講座・講演・シンポジューム等の催し、二に協会賞の創設、三に海外をも含めた幅広い交流も実践したい。その為には会員の増強が必要である。協会員の拡充に協力して頂きたく念じて止まない。

 生きる証しを当協会に求めて戴きたいと切望する。

 

NPO法人日本詩歌句協会 会長 豊長みのる

↑このページのトップヘ